【産業保健師必見】中性脂肪対策!従業員に伝えたい食生活改善のポイント✨

2025-06-21

中性脂肪 保健指導

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脂質や糖質の多いものばかりを好んで食べていると、血中の中性脂肪が増えやすく、肥満や生活習慣病の原因になりかねません。中性脂肪高値の従業員へは、無理なく続けられる食生活改善をアドバイスしていきましょう!

中性脂肪とは?

中性脂肪は体にとって大切なエネルギー源ですが、摂りすぎると動脈硬化のリスクが高まるだけでなく、急性膵炎を引き起こす可能性もあります。

中性脂肪の基準値:30149mg/dL(空腹時)
出典:日本人間ドック・予防医療学会

中性脂肪が増える原因は?

食生活が最大の要因!
自覚症状がほとんどないため、健康診断で指摘されたら食習慣を見直すチャンスです。

保健指導の3つのポイント

  1. 青魚を食卓に取り入れる
    サバやイワシなどの青魚には、EPADHAという多価不飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。これらは中性脂肪の合成を抑え、分解を促進する働きがあり、血中の中性脂肪値を下げる効果が期待できます。

  2. 食物繊維を味方につける
    血糖値が上がると、余分な糖から中性脂肪が作られやすくなります。野菜・きのこ・大豆・海藻に含まれる食物繊維は、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、中性脂肪の増加を抑えてくれます。

    不溶性食物繊維:シャキシャキした食感が特徴(キャベツ、ごぼうなど)
    水溶性食物繊維:ネバネバ食品に多く含まれる(わかめ、もずくなど)
      ※海藻類はヨウ素も豊富なため、食べすぎには注意が必要です。

    納豆:不溶性・水溶性両方の食物繊維を含む優れた食材です!
    きのこ類:エリタデニンという成分が中性脂肪やコレステロールの生成を抑えます。
    大豆製品B-コングリシニンという成分が、肝臓内で中性脂肪の原料となる遊離脂肪酸を減らす効果があります。
     
  3. ポリフェノールを日常に取り入れる
    ポリフェノールには脂肪の吸収を抑える作用があり、血中の中性脂肪を減らす効果が期待できます。

    ポリフェノール豊富な飲み物:緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、赤ワイン、ぶどうジュースなど
    日常的に飲んでいるものも多いので、無理なく取り入れやすいでしょう! 

まとめ

食事指導をすると「無理です」と拒否反応を示す方は少なくありません。そんなときは、「納豆ご飯にわかめの味噌汁はどうですか?」と提案すると、「え!?そんなことでいいの?」と前向きな反応が返ってくることがよくあります。

続けられない厳しい制限は逆効果です。対象者の生活スタイルに合った、実践しやすいアドバイスを心がけましょう!



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