従業員の健康診断結果を見ると、中性脂肪や肝機能の数値が高い方が多いですね。「脂肪肝なんで~」と軽く受け流す人もいますが、これは危険なサインです!
早めの段階でしっかりアドバイスを行いましょう。
脂肪肝って何?
食べ過ぎ・飲みすぎ・運動不足などの生活習慣の乱れによって、肝臓に脂肪が溜まった状態です。初期はほとんど症状がなく、気づかないことが多いですが、進むと「だるさ」や「疲れやすさ」「頭がぼーっとする」などを感じることもあります。
いつ気づくの?
脂肪肝は自覚症状が少ないため、ほとんどが健康診断の結果から判明します。定期健康診断だけではなく、人間ドックなどの制度があれば有効活用していきましょう。
脂肪肝の種類とポイント
- アルコール性脂肪肝(ASH)→長期間過度な飲酒を続けた状態
- 非アルコール性脂肪肝(NAFLD)→お酒以外の原因(食べ過ぎ・運動不足)
- NAFL:ほとんど進行しないタイプ(約90%)
- NASH:肝硬変に進行しやすいタイプ(約10%)
アルコールの有無に関わらず、脂肪肝は肝硬変や肝臓がんのリスクがあることを理解しておきましょう!
産業保健師は何ができる?
- 早期に気づいた段階で、適切な保健指導を実施すること。
- 「自分は関係ない」と思わせず、生活習慣の見直し意識を促しましょう。
- 肝炎になる前の段階で未然に対策を取ることが最も効果的です。
脂肪肝予防の5つの鉄則!
- 健康診断で現状を把握しよう
- BMIは正常範囲に保つ(18.5〜24.9)
- バランスの良い食事を心がける
- 休肝日をつくる(週に1〜2日)
- 適度な運動を習慣にする(ウォーキングや軽い筋トレなど)
まとめ
脂肪肝は、放置すると肝硬変や肝がんに進むリスクが高まります。だからこそ、従業員一人ひとりに意識づけと行動変えるサポートを行い、早期からの指導と継続的なフォローアップで、従業員の健康を守りましょう💪

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