みなさんこんな悩みはないですか?
- メンタル不調者の話を聞くうちに、負の感情に引きずられてしまう
- 話の内容が整理できず、どうアプローチすればよいか分からない
- 面談中の沈黙が怖い
メンタル不調者との面談で強みになる、4つのスキルをお伝えします。
自分の感情コントロール
なによりもまず大事だと思います。対象者の感情に流され、産業保健師自身がメンタル不調に陥ることはよくあります。
そのため、保健師自身の感情をコントロールし、冷静さを保つ能力が必要です。
感情コントロールができると、対象者の強い感情に巻き込まれることなく、客観的な視点を維持することができ、ストレスの多い状況下でも冷静に状況を判断し、適切な対応が可能となります。
対応ポイント
- 面談後、自分の感情を整理する時間を設け、メンタルケアを行う。
- 感情ではなく事実に基づいて状況を判断する練習を重ねる。
論理的思考力
産業保健師には、対象者の抱える問題を客観的に整理し、最適な解決策を導き出す論理的思考力が求められます。複雑な背景や感情が絡む状況の中で、事実と感情を切り分け、因果関係を把握する力が重要です。論理的思考力があれば、感情的な揺さぶりに影響されることなく、対象者の状況を多角的に捉え、持続可能な支援を提供する基盤を築くことが可能です。
対応ポイント
- 面談後に情報を整理する際、因果関係や優先順位を意識して問題を分析する。
- 問題解決に向けた具体的な選択肢をいくつか挙げ、対象者に分かりやすく説明する。
共感力
産業保健師として対象者と信頼関係を築くうえで、共感力は欠かせないスキルです。共感力とは、相手の立場や気持ちを深く理解し、それを相手に伝える能力を指します。ただ話を聞くだけではなく、相手の言葉の裏にある本音や感情を感じ取ることが求められます。
例えば、対象者が「職場に行きたくない」と話した際、その言葉の背景にある不安やストレスを察し、「それは辛い状況ですね」と共感の言葉をかけることで、相手が安心して話を続けられる雰囲気を作り出すことができます。
共感力を発揮することで、対象者が心を開き、自分の気持ちや問題点を正直に話せるようになり、適切な支援につなげることが可能となります。
対応ポイント
- 「大変でしたね」「それは辛かったですね」といった共感の言葉を適切なタイミングで伝える。
- 相手の表情や仕草に注目し、言葉だけでなく非言語的な感情も受け取る努力をする。
傾聴力
傾聴力とは、相手の話を真剣に聞き、その背景にある感情や意図を理解するための基本的なスキルです。相手が抱える思いや悩みを「ただ聞く」のではなく、「積極的に聞く」姿勢が求められます。面談中に「無言の時間」が訪れることもありますが、これは相手が考えを整理するために必要な時間です。沈黙を恐れず、相手が話し始めるのを静かに待つことで、より深い気持ちを引き出すことができます。沈黙を受け入れる姿勢を持つことは、相手に安心感を与えるだけでなく、保健師自身が落ち着いて対応できるポイントにもなります。
傾聴力が高い産業保健師は、相手に「きちんと自分の話を聞いてくれている」と感じさせ、安心感や信頼感を与えることができるため、面談の質が向上します。
対応ポイント
- 対象者の話を途中で遮らず、最後まで聞き切ることを意識する。
- 無言の時間があっても焦らず、相手が考えを整理するのを待つ余裕を持つ。
以上、4つのスキルをぜひ参考にしてみてください。


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