行動しない人への保健指導

2024-05-22

保健指導

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行動しない人への保健指導

保健指導を行う中で、対応に苦慮することが度々あります。
対応方法についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

行動をおこさない従業員例

保健指導中は前向きに話を聞いてくれているにもかかわらず、全く改善に向けて行動をおこさない従業員は少なくありません。


 
表面的な理解

健康診断の結果を説明し、保健指導行うと、「なるほど」「その通りですね」と前向きに受け答えをするが、実際には何も行動に移さない従業員です。このような従業員は、表面的には理解を示しているものの、内心では改善の必要性を感じていないことがあります。


実行力に課題がある

指導内容に対して「分かりました」「やってみます」と積極的に答えるものの、具体的な行動計画を立てず、実行に移す力が不足している従業員です。このような従業員は、意識の高まりはあるものの、実際の行動に結びつけるための具体的なステップが明確でない場合があります。



保健指導のポイント

行動をなかなかおこせない従業員に対して保健指導を行う際には、以下の点を意識しましょう。


具体的な目標設定

漠然とした改善目標ではなく、具体的で達成可能な目標を設定します。例えば、「毎日30分ウォーキングをする」という目標を設定し、達成のための詳細な計画を一緒に立てることが重要です。具体的な目標があると、従業員も行動に移しやすくなります。


フォローアップの強化

定期的にフォローアップを行い、従業員の進捗を確認します。定期的な面談やアンケートなどを通じて、従業員が実際に行動を起こしているかどうかを確認し、必要に応じて指導内容を修正します。また、フォローアップの際には、小さな成功も積極的に評価し、モチベーションを維持させることが重要です。


障害の特定と対策

行動に移さない理由を明確にするために、従業員との対話を通じて障害となっている要因を特定します。例えば、時間の確保が難しい、家族の協力が得られない、具体的なやり方が分からないなどの理由が考えられます。これらの障害を取り除くための具体的な対策を提案し、実行しやすい環境を整えます。


短期目標の設定

いきなり大きな目標を設定すると、達成感を得にくく挫折しやすいです。小さな短期目標を設定し、達成した際にはその都度フィードバックを行い、成功体験を積み重ねることが重要です。


インセンティブの提供

行動を起こすためのインセンティブを提供することも有効といわれています。例えば、グループでの取り組みを促進して仲間同士で励まし合うなど、行動を促す仕組みを導入するのも良いかもしれません。


自己効力感の向上

従業員が自身の行動によって結果が得られるという自己効力感を高めることが重要です。これには、過去の成功体験を振り返り、ポジティブなフィードバックを与えることが効果的です。小さなステップでも成功を認識させ、自信を持たせることで、次の行動に繋げます



まとめ

行動をおこさない従業員に対する保健指導は、具体的な目標設定、定期的なフォローアップ、障害の特定と対策、インセンティブの提供、自己効力感の向上が重要なポイントです。これらの点を意識しながら、従業員が実際に行動を起こし、健康維持・増進に向けて積極的に取り組む姿勢を育むことが求められます。効果的な保健指導を通じて、従業員が健康的な生活習慣を身につけるよう支援し、職場全体の健康レベルを向上を目指しましょう



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